東日本大震災の地震により、東北地方に沈み込んでいる太平洋プレート(岩板)の
内部で力のかかり方が変化したことを、海洋研究開発機構などのチームが観測で発見し31日、米科学誌電子版に発表した。
東北沖の太平洋遠方で起きる地震は、震災前にはマグニチュード(M)7級と考えられていたが、余震として起きる地震がM8級になる可能性も出てきたという。
遠方の地震が実際に起こる確率は不明だが、
チームの尾鼻浩一郎主任研究員は
「1933年の昭和三陸地震(M8・1)と似たタイプ。
断言はできないが、発生しやすくなっているとも考えられる」としている。
チームは太平洋プレートの内部で起きる余震を観測。
約1700回の余震のうち、50回分の発生メカニズムを解析したところ、
引っ張られる力によってプレート内部の断層がずれる「正断層型」の地震と判明。
この型の地震は深さ約40キロのプレート下部でも起きていた。
(産経ニュース)