東京電力福島第1原発の地下は、昨年4月に
東日本大震災の余震とみられる震度6弱の
地震が起きた福島県いわき市の地下と、
深部から水が供給されているなど特徴が似ており、
近くの活断層が滑って直下型地震が起こりやすくなっているとの
調査結果を、東北大の趙大鵬教授(地震学)らが14日発行の欧州の専門誌で発表した。
趙教授は「地震がいつ起こるかまでは分からない。
原発では廃炉に向けた作業が続いているが、
耐震や防災の対策を強化すべきだ」としている。
いわき市の井戸沢断層付近の地下には、陸のプレートとその下に沈み込む太平洋プレートとの境界部分から水が上昇しており「活断層の摩擦が水によって小さくなり、滑りやすくなった」(趙教授)と判断。
第1原発の地下でも同様に太平洋プレートから水が供給されていることが判明。
双葉断層などが活動しやすくなって
強い直下型地震に見舞われる危険性が高まったという。(MSN産経ニュース)