前回の記事 に書いてありOさんの話を少しだけ。
北海道出身のOさん、嫌われる性格ではなかった。
話すのはあまり上手ではないけれど、人の良さがにじみ出てました。
何かあれば飛んで行くのも早い。
歌舞伎町には必ずといって居ます。
うちは事務所と同じぐらい出入りが激しい自宅でした。
突然お客さんが来る事も度々。
懲役から帰って来たばかりの人間も挨拶は必ず来てました。
ある日、Oさんが北海道へ里帰りして
戻って来たときに、Oさんの組の若い衆さんと、うちへ来ました。
防犯カメラは何台も付いているので、見た事のない人はスルーです。
居ないフリ
後で何かあっても困りますからね。
Oさんはお土産を持って来てくれたのです。
カニとか北海道の名産物
室内のモニターを見た後、開けようとしたとき、
まだ8ヶ月だった娘が何と咳き込んで大泣き…
まさかまさかのタバコ…
手の届かない場所へ置いていたはず。
どうにかして掴んでしまったのでしょう…
乾いた新しいタバコを口に持っていった…
喉に指を入れて吐かせました。
完全に親の責任です。
Oさん達に事情を話したら、
「とにかく病院へ連れて行きましょう！」
掛かり付けの大学病院へ一緒に行ってもらいました。
泣く我が子と泣く私
義理事で留守してる夫
何かあったらどうしよう…
病院では、胃の洗浄をしてもらいました。
胃の中の物は、家で吐いたときに無くなったようで空っぽでした。
よかった…
ホッと一安心
妊娠中はタバコをやめてたんですけど、
産まれて2ヶ月した頃に吸い始めてしまいました。
ひとり反省会…
お土産に頂いたカニは玄関先に置き去り
Oさんには感謝です。
1人だったらパニックになっていたことでしょう。
Oさん「親分に知れたら姐さん怒鳴られますから
言わないほうがいいんじゃないですか」
そのときは黙ってましたが、
何年か後にｻﾗｯと言ったような言わなかったような…
そんな恩人のOさん
例のＭ（喫茶店）で暗い顔して元気がありませんでした。
いつもなら必ず声を掛けてくれるんですが、沈んでます。
どうやら誰かが悪い噂を広めたらしい…
何の根拠もなく悪いウソを広める人間はたくさいますからね。
しばらく体調が悪かったOさんの事を、AIDSと言いふらした人間がいた
周りに近寄ると移るから側に寄らないほうがいいと…
あんなに子供好きで人気者だったのに…
急に塞ぎこんでしまったのです。
毎日来ていた喫茶店にも、顔を出さなくなってしまった。
●●会の海にもみんなで行ってたのに…
たった1つのウソで、人の心を傷つけてしまう
この話は夫から聞きました。
今までどおりに戻ったのは何年か経ってからです。
悪い嘘を愉しそうに話す人間模様
人の不幸は密の味
私の嫌いな言葉です。
悪趣味
それも歌舞伎町という暗黒街
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