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家出→売春→覚醒剤 大人の“餌食”になった15歳少女の悲劇

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家出先は新宿・歌舞伎町 居場所のない少女に甘い罠


石原まい子の赤と黒の履歴書★女社長の裏人生-石原まい子


少女が東京都新宿区の自宅を出たのは昨年11月だった。

自分が通う私立中学校の校則と教師に反発していた少女は、学校を休みがちで、授業についていけなくなっていた。


家庭では、父親と対立。学校にも家にも居場所がないと感じ、家出という選択をしたのだった。


しかし、ほかに安住の地があろうはずがない。

行き着いた先は結局、日本最大級の繁華街として知られる新宿・歌舞伎町だった。


飲食店や風俗店がひしめく街をぶらぶらとしていた少女はすぐに、見知らぬ若い男から声をかけられた。

 「キャバクラで働かない? 身分証持ってる?」


身分証も持たず、15歳であることを告げると、男は優しい声で、別の仕事を紹介してきた。

 「身分証がなくても働けるところがあるよ」


 どんな仕事なのか不安な面もあったが、行く当ても現金もなく、男の話に耳を傾けてしまった。知らされたのは“体を売る”仕事だった。


男はまず、別の若い男を紹介した。

同課に売春防止法違反容疑などで逮捕され、後に同法違反罪で起訴された無職、佐賀義輝被告(22)だ。


 佐賀被告の言われるがまま7人乗りのワゴン車に乗り込んだ。

車内には少女と同じように家出をしたとみられる同年代の少女3人と20歳くらいの成人女性2人の計5人がすでに乗っていた。


 少女は、この5人の女性と佐賀被告と一緒に車中泊をしながら売春する「援助交際デリバリー」(援デリ)を始めることになったのだった。


 昼間は自由に行動し、夜になると、新宿や渋谷などの繁華街で、佐賀被告が携帯電話の出会い系サイトで見つけた相手と、ホテルなどで引き合わされる毎日。


相手に支払わせていた代金は1人につき2万円だったが、少女の取り分は1万円。残りの1万円は佐賀被告がとった。


 「100人くらい客をとらされた」。少女は後になって捜査員に対して、こう説明したという。


 ほかの5人の女性の姿は次々に消え、今年に入るころには2人だけになったが、少女はそれでも佐賀被告のもとから逃げることはなかった。


 同課によると、佐賀被告は「商品なので、自分は手を出していない」と供述しており、2人の間にはっきりとした恋愛感情は確認されていない。


ただ、学校にも家にも帰りたくない少女にとっては、佐賀被告との援デリ生活が唯一の生きる道だった。


一方で、少女は自由な行動ができる昼間、佐賀被告には黙って自分で客をとるようになる。

その相手は会社社長などの高額所得者が多かったが、そこで、さらに異常な世界へと引き込まれていく。


 今年2月に出会った栃木県内にある医療品販売会社社長の男(44)とは、歌舞伎町のホテルなどで4回にわたって売春行為を行ったが、プレーをビデオで撮影された。


 その報酬として、1回につき10万~13万円を支払っていたという社長。

同課の調べに対し、「15歳というプレミア感にテンションが上がった」と供述したという。


また、「制服を着てくれば1万円ボーナス」「中学生だからいっぱいお金あげる」などと“オプション料”まで払っていた。


 こんな生活だから、1日で何人もの男性と関係を結ぶことも珍しくなかった。


大口客がいれば、“日給”10万円以上の日もあったという。

その大金をつぎ込んだ先は、違法薬物だった。


「これをやると、セックスがもっと楽しくなるよ」

 今年1月には、客の無職男(33)から、こう言って覚醒剤を渡された。少女はこれをきっかけに薬物に手を出し始めた。


覚醒剤中毒の地獄 (家族で読めるfamily book series―たちまちわかる最新時事解説)/近藤 直樹


覚醒剤も注射器もこの男から購入し、男の自宅で一緒に薬物を使用、援助交際をするようになった。


 少女の覚醒剤への依存度は日に日に高まっていったとみられ、後に、同課の捜査員らに「男から5、6回買った。(男の)家で10回くらいやった」と当時のことを振り返っている。


 しかし、皮肉なことに、この覚醒剤が、少女を売春生活から救い出すことになる。


今年4月6日、いつものように男の自宅で覚醒剤を使用し援助交際をしていた少女は、翌7日朝、錯乱状態になって外に出て、自分で110番通報。


駆けつけた警察官らに保護された。その後、尿検査で覚醒剤反応が出たため、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。


同課の調べに対して、「覚醒剤を打つと元気になって何でもやる気が出た」「何人と援助交際しても大丈夫になった」と話したという。


 「売春への抵抗感を表すような話はなかったが、心身ともにむしばまれ、疲れ切った様子は手に取るようにわかった」。

捜査関係者は、当時の少女の様子をこう打ち明ける。


これをきっかけに、少女に関わってきたとみられる男たちも次々逮捕された。

今年5月に、少女に覚醒剤を渡していた無職男を覚せい剤取締法違反容疑で逮捕。


実録!覚せい剤・MDMA汚染最前線 (洋泉社MOOK)/著者不明


同課の調べで、男の口座には、少女から振り込まれたとみられる現金5万9千円が確認された。男は、後に同法違反罪で懲役1年6月の有罪判決を受けている。


 7月には、少女と売春行為をしていたとして医療品販売会社社長を、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕。

この社長もその後、有罪判決を受けた。


そして、9月末には佐賀被告が逮捕された。

佐賀被告は同課の調べに対して、「最初のうちは悪いことをしていると思ったが、回数を重ねるごとにまひし、欲に負けた」と供述したという。


大人たちに食い物にされた少女は現在、中等少年院に送致されているが、今でも、恐怖感に襲われるなど、覚醒剤の禁断症状にさいなまされているという。


 「覚醒剤はもうやりたくない。私のようにシャブ漬けになる人が出てほしくない」

「でも、もし目の前に覚醒剤があったらまたやってしまうかもしれない」。捜査員に対して、こう話したという。


警察庁によると、昨年1年間に家出していたところを警察官に保護された20歳未満の少年・少女は、計1万6502人。

うち388人が少女のように、覚醒剤事件や児童買春事件などの被害に遭っているという。


歌舞伎町のシャブ女王―覚醒剤に堕ちたアスカの青春/バジリコ


 カウンセラーで神戸メンタルサービスの平準司代表は「家出少女の中には、大人との関係が悪化して家を出た分だけ、『自分はだめな子だ』と自己嫌悪感の強い子がいる。


そのため、大人が自分を“必要”としてくれていると錯覚して、援助交際や風俗の仕事をしてしまう。

それに、誰かと一緒に覚醒剤を使うことで、絆を求めている面もある。


今回の事件の少女には、誰か信頼できる大人がそばにいてあげる必要があったのでは」と話す。


 無論、逮捕された関係者や少女と出会った100人近い客の中で、誰一人として少女に本気で家に戻るよう勧めた者はいなかった。


捜査関係者は「彼女自身で110番通報しなければ今ごろどうなっていただろう」と悲しそうに話した。

MSN産経ニュース


全国覚せい剤汚染地図―47都道府県・密売市場データマップ (2006年度版) (バンブームック)/竹書房


子ども達は誰かから必要とされているという実感がほしい

その誰かを間違えないように。

親は子どものSOSに気付くことが大切だと思います。

親がいない子ども、世の中にはたくさんいます。

歌舞伎町だけが悪いわけではない。


石原まい子の赤と黒の履歴書★女社長の裏人生-石原まい子


たまたま歌舞伎町 だったというだけである。

クスリは日本全国にあるわけですから。

甘い言葉の裏には何かあると疑ってくださいね。


歌舞伎町の女王と呼ばれた極妻時代の石原まい子


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無慈悲な人たちばかりじゃない


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歌舞伎町一番街


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歌舞伎町という暗黒街2


見栄は捨ててもプライドは捨てない石原まい子


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