東京・六本木などの繁華街で暴力事件などを引き起こしている「半グレ」と呼ばれる元暴走族グループなどについて、警察庁は7日、集団で常習的に暴力的不法行為に関与しているとして「準暴力団」と位置づけ組織や活動などの実態解明に乗り出すと発表した。
全国の警察本部に通達を出して重点的に捜査するよう指示する。
警察庁は準暴力団について、暴力団と同程度の明確な組織性はないものの、構成メンバーが集団で常習的に暴力的な不法行為をしているグループと定義。
なかには暴力団構成員と密接な関係を持つメンバーもいるとしている。
警察庁は、六本木の飲食店内で昨年9月、31歳の男性が襲撃され死亡した事件で元メンバーらが逮捕された暴走族「関東連合」(解散)のOBグループや、平成23年12月に暴力団幹部らを襲撃した事件で逮捕者が出た中国残留孤児の2、3世で構成される不良グループ「怒羅権」などを準暴力団として想定している。
また大阪・ミナミでも、アマチュア格闘技団体を名乗るグループの一部が半グレ化して傷害事件などを繰り返しているとして、大阪府警が警戒を強めている。
警察庁幹部は、「一部は暴力団に匹敵するほどの資金源を獲得している可能性がある」と指摘。
振り込め詐欺を繰り返して巨額の資金を手にしているとされるほか、特定地域でみかじめ料を徴収し、縄張りを主張する暴力団と対立しているグループもあるという。
警察庁は構成メンバーや人脈、活動実態や資金源などの実態を解明し、違法行為の取り締まりや資金源の根絶を進めるとしている。
(MSN産経ニュース )
¥1,365
Amazon.co.jp
¥590